安積蒸溜所 シングルモルト 山桜 アートセレクション for Three Rivers 1st Fill American Bourbon Barrel【やまざくら】 700ml
福島県 安積蒸溜所
税込価格: 720ml/24,948円
安積蒸溜所の歴史は1946年にウイスキー免許を取得した山桜酒造から始まります。
1980 年代には親会社である笹の川酒造が販売していた「チェリーウイスキー」も人気を博しました。
しかし、その後にウイスキー業界に不遇の時代が訪れ、安積蒸溜所のウイスキーも深い眠りにつきました。
2014年、ウイスキーブームの再来により「山桜」として再リリースを飾りました。そんな同蒸留所の数多くある樽の中から、ファーストフィルアメリカンバーボン樽2樽を選び出しました。
熟成年数は、2019年ノンピート原酒と少量の2018年ピーデッド原酒なので5年オーバーとなります。
テイストは上品な和の甘さにフルーティーなエッセンスも加わり、奥からジワジワとでてくる優しくて甘いスモークがフィニッシュまで心地よくつづきます。
安積蒸留所の持つフルーティーで華やかな甘さが、同じバーボンカスクのスモーキー原酒を少しプラスすることにより、より際立ち立体的に、また加水の度数もこだわり57%へ、この蒸留所の持つポテンシャルが最大限に発揮されたリリースとなりました。
ブレンドの可能性を実感できた素晴らしいプライベートボトルをお楽しみください。
◆テイスティングノート ◆
香りは上品な甘み、栗饅頭、シナモン、奥に僅かなスモーク、味は甘いシナモン&バニラ、栗の和菓子、奥から甘く上品なスモーク、フィニッシュはビター&スモークがソフトに長く続く。
◆笹の川酒造株式会社 – 安積蒸留所 ◆
1710年(宝永7年)に猪苗代湖の南に創業した山桜酒造が1765年に郡山に移転。
この山桜酒造が、戦後のアメリカ軍占領下で半ば国策的に需要の増えたウイスキーの酒造免許を
1946年に取得したことに端を発する現笹の川酒造の安積蒸留所。
磐梯颪の寒風にさらされた清酒の醸造が、戦中戦後の米不足から困難を極めたこともあり、
戦後の欧米文化の流入がウイスキー造りに取り組む要因になりました。
高度成長期に「北のチェリー、東の東亜、西のマルス」と呼ばれ、東亜醸造、本坊酒造と共に
笹の川酒造の「チェリーウイスキー」も北の雄として人気を博します。
しかし1980年代以降にウイスキーは不遇の時代を迎え、
2003年には東亜酒造も民事再生で事業停止となります。
その際、羽生の蒸留所にあった原酒樽を笹の川酒造で預かることになりますが、
これがベンチャーウイスキーとして、世界中でカルト的人気を博す「イチローズモルト」に繋がります。
やがてジャパニーズウイスキーの一大ムーブメントが起こり、
ニッカやサントリーといった老舗大手ウイスキーメー
カーだけでなく、本坊酒造のマルスも蒸留を再開。笹の川酒造でも2014年に、
蔵で眠っていたウイスキーを「YAMAZAKURA」としてリリースするに至ります。
肥土伊知郎氏の勧めもあり、創業250年を機に三宅製作所でポットスチルを新造し蒸留も再開。
定番のモルトやブレンデッド、限定NEWBORNなど新たなジャパニーズウイスキーの歴史を紡ぎ始め、
2019年にシングルモルト「安積」をリリースするに至りました。
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